不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

『FLAG Director's Edition 一千万のクフラの記録』

長文消えてがっくし。
イベントが終わったのでぶっちゃけた感想をば。
シリーズ構成・脚本である野崎透さんの色が濃く出ているのだと思いますが、この作品の戦闘描写はまずいと思います。
非対称戦争の悲惨さを描いているつもりなのだと思うのですが、暗殺教団の兵士を機関砲が次々と吹き飛ばすカットの執拗な繰り返しは、兵士達がみな揃いの仮面をかぶっていることもあって、マリオがキノコを踏んづけていく様のようにしか見えないのです。
この映像は、イラク戦争時に米軍から流出した、車輌から脱出して逃げていくイラク兵士を機関砲の掃射で追い掛けていく衝撃的な熱線映像を元にしているものだと思いますが、カットを繰り返すことで観る者の感覚は直ちに麻痺するのです。これはおそるべき体験です。
最後にグロ描写をいっぱつ持ってきて、そのおそろしさを再確認させるのかと思いきやそれもなし。
つまり、「おそろしいもの」としての兵器描写がないんです。
また、「優秀な兵士」が恐れを知らないだけの狂信的な存在として描かれているのも不満です。
もちろん、ロボットアニメ好きとしてはハーヴィックカコイイ!とかあのティルトローター輸送機はマーベリックCA輸送機の血を引いているなぁとか大砲搬入話はロボットアニメのお約束ですね〜とか押井監督はどうしてあそこまでダグラムのことを無視したがるのだとかシーダックがんばった!とかの見方も出来るんですけどね。
最後に、オヤジうざ過ぎ。