不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

押井

「Howling in the Night2009〜押井守 戦争を語る」

「会場で喋られなかったこと」について軍ヲタが突っ込みまくるを。監督はさておき、岡部ださく先生はださ過ぎるを。 イスラエル空軍の作戦機はF-15だけで78機、主力のF-16は300機もあります イスラエルは弾道弾「ジェリコ」シリーズを100発持ってます。もち…

押井守『凡人として生きるということ』((幻冬舎,2008)

押井守は映像よりも文章の方がわかりやすい、というのは定評があるところです。 何故なら、押井守は論理の人だから。しかもその論理がきわめてクリアで、誰にでもわかる話ことばで書かれています(何か所か左翼の専門用語が出てくるところはご愛嬌)。 この…

スカイ・クロラ

すごく久しぶりに、劇場で幸せな気分になりました。 なるべく見ないようにしていたけれども、目に入ってしまった批判的、揶揄的、オタク自慢的コメントは、すべて的外れだったと思います。 この作品は、紛れも無く押井作品であり、しかし今までの押井作品か…

『攻殻機動隊2.0』

土曜新宿オールナイトで2回観劇。劇場で日本語版の『攻殻』を観るのは初めて。そういえば、旧作上映当時、やはり歌舞伎町まで見に来たらすでに打ち切られており、『クイック&デッド』が掛かっていたことを思い出します。いい感じに色が落ち着いていて、音質…

ガノタが語るコードギアス #1「魔神が生まれた日」

9○式戦車が行進間射撃もせずに漫然とやられる様は悲しかった。ヒロインはなんだかエロゲっぽい。主題歌は『エウレカセブン』にそっくりだけど一歩二歩及ばない。 話の盛り上がりが今ひとつ。一話だけを観たが見限ったという大物監督の発言には納得です。一…

『FLAG Director's Edition 一千万のクフラの記録』

長文消えてがっくし。 イベントが終わったのでぶっちゃけた感想をば。シリーズ構成・脚本である野崎透さんの色が濃く出ているのだと思いますが、この作品の戦闘描写はまずいと思います。非対称戦争の悲惨さを描いているつもりなのだと思うのですが、暗殺教団…

『FLAG Director's Edition 一千万のクフラの記録』

昨日、新宿にて、高橋良輔総監督の最新作を観てきました。わずか三日間、三回っきりのレイトショー上映です。原作、総監督は『太陽の牙ダグラム』『装甲騎兵ボトムズ』の高橋良輔さんですが、高橋さんが言明したところによれば、このフィルムは寺田和男監督…

「Howling in the Night2007〜押井守、《戦争》を語る」

今年は高橋良輔監督がゲスト。小学生時代からの憧れの方なのですが、温厚な紳士で声も笑顔も素晴らしい。惚れそう。けっこうなお歳なので、もう枯れて来ているのかと思っていましたが、いやいやまだ大変に熱い情熱をお持ちのようです。押井守監督・岡部ださ…

「押井守ファミリーオールナイト」

わたしはガンダム原理主義者なので、よくアンチ宮崎とかアンチ押井なのではないかと誤解されるのですが、劇場作品はいちおう殆ど観てますし、好きな作品もたくさんあります。しかし「押井ファミリー」の作品にまでは手を出していなかったので、池袋の新文芸…

Howling in the Night〜押井守、《戦争》を語る 2005

参加者の95%は男性。おたく=デブというのは全くの偏見ですが、正規分布に比べて著しく痩せすぎ太りすぎが多いという印象は否めません。自分の体躯について興味がない人が多いものと推定されます。やたらと真剣な表情で見ている人が多く、ちょっと怖かっ…

『ハウルの動く城』

木村拓也の声が不自然という前評判が伝わっていましたが、全然そんなことはなかったです。週刊誌の記事だったと思いますが、原稿を書いた記者のやっかみだったに相違ありません。もちろんプロの声優に比べると「らしく」はなかったですが、それも狙いの一つ…

『ミニパト』

『攻殻機動隊S.A.C.』の神山健治が監督を、押井守が脚本と音楽を担当しています。旧ビデオシリーズと映画版の二作品に対する情感の溢るる映像で、最初のビデオパッケージの発売から15年もたったのだと思うと、感慨深いものがあります。犬の「トロ」みたい…

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

最後の3話の演出は気合の入ったもので、たいへん満足です。でも脚本は押井の世界観に引っ張られすぎかな。トグサ君の愛読書が「ライ麦畑でつかまえて」で、これを空に放り投げて凶行に及ぼうとする、というのには苦笑。レーガン暗殺未遂?*1「本気」と書い…

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

クライマックスに向けて盛上がっております。軍特殊部隊による9課本部ビル襲撃。id:herecy8さんのhttp://d.hatena.ne.jp/herecy8/20040525では「夏エヴァを思い出します」と書かれていましたが、わたしは押井守+藤原カムイの『犬狼伝説』と、あと村瀬修功…

「ギンバエ」(2)完結 鈴木あつむ

面白かったのですが、え!もう終わり?と言いたくなるようなあっさりとした幕切れ。いくらでも続けられそうなシリーズなのに、人気なかったのかなぁ。でも単行本化しているのだから、支持はあるのだろう。警察や消防・自衛隊から守銭奴として忌み嫌われてい…

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

今週は脚本と演出と絵がしっかりかみ合っていて文句なしに面白かったです。でも相変わらず秘書アンドロイドがヘンな感じ。賢しいタチコマに対して馬鹿っぽく描いているんでしょうが、この点だけは感じ悪いです。ところで、あの女記号だらけの原作からバトー+…

押井サイコー!

幼稚園時代からの腐れ縁である友人から素敵なメールが。 3月14日に某駅前の立ち食いそば屋でうちのおやじが押井守を見たって。犬の絵の入った服を着ていて、なんか映画監督というよりは乞食みたいだったって。以上 押井さん、あなた最高ですよ!

イノセンス

池袋のシネコン、日曜午後2回目の上映で、入りは9割以上。広告打てば押井守でも入るもんですねー。今までの経験上、期待すると裏切られるのが常でしたので斜に構えて見たのですが、けっこう楽しめました。でも押井監督はやっぱり映画を撮るのが下手だと思…

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

前半のタチコマ話は、原作の短いエピソードを上手くストーリー化していて好感が持てました。もっと膨らませて、これだけで1話にしても良かったのではないかと思います。タチコマが傷痍軍人に化けて警官に説教するシーンを見ると、自衛隊(日本軍?)は思考…

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

タチコマ可愛すぎ。原作のフチコマにはぜんぜん思い入れがないんだけど、声の力ってすごいですね。ところで内務省公安9課と警視庁(察庁?)の関係はどうなっているのだろう。組織の格からいえば内務省(総務省+αかな)の直轄である9課が上に決まっている…

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

わたしは「攻殻機動隊」については幾重にも屈折した感情を抱いています。まず、原作が嫌い。頁のあちこちにところかまわず書き込まれる蘊蓄を読んでいるとイライラしてきます。なんで柱書きで作者に説教されねばならんのだ。過剰に性を強調した手塚的な女性…

白井という男

押井守の眼鏡といえば、当然、「うる星やつら」のメガネがそのルーツでありましょう。しかし、押井がメガネたち4人組に固執したあまり、アニメから排除されたキャラクターがいます。それが白井コースケです。原作ではクラスメート男子の代表として最後まで…

たまには昔の話を

宮崎駿監督の最高傑作は「紅の豚」であると固く信じるわたしです。押井守監督の最高傑作は「紅い眼鏡」ではないと思います。