不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

グルジアにおける隠された勝利

"Hidden Victories In Georgia" を全訳。
ttp://www.strategypage.com/htmw/htwin/articles/20080817.aspx

8/17、2008
ロシア軍部隊は地上戦においてグルジアを叩きのめしている。
これは数的優勢によるものばかりではなく、ロシア軍がこの種の戦いにおける直近の経験、戦闘経験をつんだより多くの部隊を持つことによる。
ロシア人は、国境をまたいだ作戦を成功させる方法をチェチェンで獲得した。
この地では、数千のロシア人と親ロシア派のチェチェン人が、多様な戦闘経験を積んだ。
チェチェンの反逆者(ナショナリストと犯罪者、イスラム原理主義者の集合体)は、数百の中核的な戦士を失ってきた。
ロシアは基本的にチェチェンを、「契約兵士」(徴収兵よりもはるかに優秀な志願兵)がいくばくかの戦闘経験を積むことができるトレーニンググランドとして利用している。
これらの志願兵は特に空挺部隊、コマンドユニットで多く見られる。両者が、南部オセチアからグルジア人を追い出し、グルジアにおける他の係争地域を占拠した地上作戦に使用されたのは明らかだ。
いくつかの「ロシア軍」部隊は、明らかにチェチェン民兵組織のユニットであった。
グルジアの部隊は過去数年間、合衆国とイスラエルから訓練と武器装備の供与を受けてきた。
しかし、合衆国の訓練は主にイラクアフガニスタンにおける平和維持作戦の為のものであった。
これは、経験を積んだロシアの対テロ部隊に対しては限定的な効力しかなかった。
少数のグルジア人が特殊作戦訓練を受けたが、これらの部隊はロシアの進出を打ち破るには充分ではなかった。
グルジアは空と海では、大いに数で劣っているなりには、もう少しうまく立ち回った。
グルジアの軍用機は、ロシアがグルジアの空軍力を封鎖する前に、ロシア人にかなり手ひどい打撃を与えた(例えば、ロシア地上軍の指揮官を殺害するなど)。
この過程で、ロシアは少なくとも4機の航空機と、多くの深刻な損害を被った。
海上では、グルジアミサイル艇が、この種の脅威に対処する設備も、乗組員も持たない何隻かのロシア軍艦に打撃を与えた。
2隻のロシア軍艦が、この海域から退去しなければならないほどの被害を受けた。
しかし数日の間に、主にはるかに優勢なロシア空軍によって、グルジアの小規模な海軍と空軍は破壊された。
ロシアは大規模な情報作戦を展開し、グルジアからのインターネットへのアクセスを数日間封鎖し、グルジアで何が起こっていたのか、何故なのかについて、ロシアにとって都合のよい解釈が世界のメディアとインターネットの一面をおおった。
ロシアは明らかに、より西側寄りでない政府を選出するよう、グルジア人に圧力をかけたがっている。
ロシア人が望むことなら何でもするというグルジア人もいるが、こうした派閥が投票において多数派を形成するか否かは不透明だ。
ロシア人は未だに、アドルフ・ヒトラーよりも多くのロシア人を殺したグルジア人、ヨシフ・スターリンに対して怒りを抱いている、と信じるグルジア人もいる。
スターリングルジア人の間では未だに英雄である。
ロシア人は現在、己をゴロツキのように見せている。
ロシアはロシアと国境を接したグルジアの二つの部分を併合しようと試みており、この戦争はすべて、ロシア人が、この土地の争奪をやめるよりは戦う方がマシであるということをグルジア人に示すためのものであった。
国際連合はこの種の事態に対処するために創設されたのだが、ロシアは今のところ、国連を威嚇して不活発にさせることに成功している。
ロシア人にとっての勝利は不明瞭だが、短い目で見ると、多くのことが彼らのやり方で動いているように見える。
長い目で見れば、いろいろと先行きは暗い。
ヨーロッパ人は、彼らが何世紀にもわたって恐れ、かつ軽蔑してきたロシア人のゴロツキが、町に戻ってきていることに気付かされた。
この先には面白い結果が待ち受けているかもしれない。

アメリカ人はグルジア人を大いに勘違いさせておきながら、まるで他人事。
ベトナム戦争の時のモン族、アフガン戦争の時のタリバン湾岸戦争の時のクルド人のように、捨て石にされたというわけでしょうか。