不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

言語とか帝国とか。

ところでわたしは日本文学専攻のくせに言語にはあまり興味がなかったんですが、最近ちょっぴり「グローバリズム」の勉強とかしてみたら、言語と歴史を関係づけられそうな気がしてきました。
まずアラビア語イスラム教と表裏一体のような言語ですね。かつての古代ギリシア語やラテン語が市民にまで普及したようなイメージでしょうか。
スペイン語ポルトガル語は話者と公用語人口が拮抗しており、古い言語を駆逐して征服し、同化した、植民地主義的言語というべきでしょう。
それに対して話者よりも公用語人口がはるかに多い言語、支配はするが同化はしないというのが帝国主義的言語として英語、ロシア語、フランス語がそれにあたりそう。ロシアは遅れてきた帝国主義国ですが、まぁナポレオンにもヒットラーにも勝ったから勝ち組ってことで。
ヒンディー語ウルドゥー語を含む)やマレー語(インドネシア語を含む)も話者より公用語人口がはるかに多い言語ですが、これは国民統合のために共通語として使用されている面が強く、国民国家語とでも言うべきものです。
日本語、ドイツ語、イタリア語もそうですが、話者数と公用語人口がイコールであり、遅れてきた帝国主義の敗戦国であることを如実に示しています。
話者数と公用語人口のベスト16〜20にかろうじて入るのが韓国とベトナムで、この両国が双方とも分断国家として大戦後の戦場になったというのは、なにか相関があるのではないかとも思います。
中国語は一番歴史のある言葉らしいですが、現在のこれは共産党による国民統合言語ですね。漢字変えちゃうし。
もちろん、これらのどの言語も国内のいろいろな言語を滅ぼしてきた歴史があるのでしょう。
まとめ: