不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

高速増殖炉、実証炉2030年までに建設の方針

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051226i101.htm
なんと、連中はまだ諦めていなかったのか……っ!

今後10年程度で世界的なウラン需給が切迫する可能性が高いとの見通し

この手の地中資源枯渇論は為にする議論です。未だに生成過程が不明な化石燃料はさておき、ウラン元素は基本的に掘れば掘っただけ出てきます。資源の枯渇よりも探査・掘削技術の進歩のほうがずーっと早いからです。
朝日では

また、高速増殖炉の開発が遅れる場合も想定し、50年ごろに建て替えが必要になる軽水炉を再び軽水炉で置き換えるシナリオも織り込んだ

http://www.asahi.com/business/update/1226/039.html
と報道されています。ウランが枯渇した上に、高速増殖炉の開発が遅れたらどうすんの?
これは要するに高速増殖炉が実用化する見込みはほとんどなく、ウランも枯渇する可能性はほとんどないとわかっているということから成立つ計画なのです。2紙を読み比べるだけでもインチキはあきらかであり、アトミック・マフィアを喰わせる為の噴飯もののプランであると言わねばなりません!
まぁ、現在の社会情勢で脱原子力が困難なのはあきらかですし、太陽エネルギーが主役になるのは今世紀後半になるでしょうが、トリウム溶融塩炉を開発するとか、もう少し夢のある計画を立ててもらいたいものです。