同族嫌悪と嫉妬
渡辺多恵子がいつ頃から嫌われているのかわからないのですが、確実にアレはヤバイだろ、と思われた一件があります。『僕の胸も熱くなる』*1のあとがきだったか単行本『もうひとつの九月』*2の中に、自分の同人経験とその終わりをつづったエッセイ漫画を描いているのです。
だいたい渡辺というのは同人属性が高い作家なのですが(例えば……
- 熱狂的萩尾望都ファン
- 出世作は素敵なゲイの男の子と恋仲になるボーイッシュな女の子の話
- 代表作はジャニーズをモデルにした芸能人達と同僚になるしっかりした女の子の話
- 最近作は新選組に潜り込んで沖田総司と秘密を共有する気丈な女の子の話
- 挙げ句の果てに自作(しかも3.のジャニーズもの)の二次創作みたいな劇中劇で少年愛の話を描き
- その作品には自分の好きな『沈黙の艦隊』の深町艦長を登場させる
)、このエッセイによると、実際に同人誌をつくったのはプロ生活も10年を過ぎたあたりだそうです。
『ロミオの青い空』か何かに狂って『エヴァ』にもはまったとかなんとか。
そのあげく突然に憑き物が落ちたみたいに、「あ、わたしはプロだったんだ。自分の仕事をしよ」と足を洗ったということをわざわざ描いている*3のですが、これは同人に人生捧げている人が読んだら発狂しそうな内容でしょう。