「対テロ戦争」フランチャイズ論
萬晩報より。
http://www.yorozubp.com/0403/040321.htm
9.11後、ブッシュ大統領が立ち上げた「対テロ戦争」ブランドは発表と同時に次々と賛同者が名乗りを上げ、いまや世界中にフランチャイズを持つ。
少数民族問題や宗教問題、難民問題に手こずっていた大国にとって、こんなに便利な道具はない。
「テロに屈しない」と言いさえすればどんな非道も許されるのだから。
傘下に入った加盟店を励ますように、ヘッドクォーターは自ら、絶対に負けるはずのないふたつの戦争を仕掛け、そのふたつともをまんまとテロ支店に仕立ててしまった。
それも、ただ「テロ」が国内で量産されるだけではなく
「テロリストのゆりかご」
と呼ばれるテロ再生産機能付きだ。
さあ、次は輸出だ。
なんとも陰鬱ながら反論の難しいビジョンです。
1点だけ敢えて突っ込みを入れるならば、必ずしも大国ではなくとも便利に使える道具ではないか、というあたり。