不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

成人ADHDなの?(1)

当年とって43才、堂々たる中年、昔でいえば初老の年ですが、この年になるまで、自分が何らかの障害を抱えているということを考えたことがありませんでした。
学生の時分には少々ですが障害者ボランティアに関わり、一貫して左翼としてそれなりの活動と学習を続けてきていたにも関わらず、です。
また、セクシュアリティの問題にもやはり学生の時からずっと継続して関わってきて、その現場で数えきれないくらいの障害者と出会ってきていながら、なぜだか自分を障害を持つセクシュアルマイノリティだと考えたことが一度もなかったのです。


一つ思い当たるのは、以前、結婚していた相手の希望で、お酒をやめようと思って通っていた精神科の検査で、「珍しいくらい、うつ病傾向がゼロ」という診断が出たことがあるのです。
結婚していた人はかなり重度のうつを患っていた人なのですが、これで、自分はそういうものとは無関係なのだと思い込んでしまったのかと思います(アルコール依存症なのに)。


離婚後付き合っていた人ともうまくいかず、再びアルコール依存症状に陥り、生まれて初めて喧嘩に巻き込まれたり、まったく仕事が手につかなかったりする中で、これはさすがにおかしすぎるだろうと考えるようになりました。
わたしはネット依存でもあるのですが、SNSのどこかでみかけた「大人のADHD症状チェックリスト」http://adhd.co.jp/otona/selfcheck/というものをやってみました。
あっけにとられましたが、6項目あるリストすべてがグレーゾーンでした。
わたしは直ちに病院を調べ、16年前にやはり仕事とアルコールの問題で受診した病院が、ADHDも診察することを知りました。
初心は予約が必要だということに直前まで気づかず、前日に予約を入れました。
余談ですが、希望の時間帯は予約できず、参加する予定のイベントには遅刻することになりました。


朝早く目覚め、障害を認めるということはどういうことなのか考えましたがまとまらず、気は進まなかったものの、受診はしなければならないという気は変わりませんでした。


予約時刻通りの滑り込みで病院に入ると、驚くべき数の人が待合室におりました。16年前はガラガラだったような記憶がありましたが、良い評判が広まったのかもしれません。
まず、問診票に記入し、血圧と身長体重を測るように指示されました。
緊張していたせいか、血圧が150/100、心拍数も111で、いつの間にか高血圧症にまでなっていたのか?と思いました(帰宅して図りなおしたら125/81)。
身長も1.5cm伸びてたけど、これは機器がおかしかったとしか思えません。


40分ほど待たされ、話を聞いてもらいました。
困っていることを具体的に話しました。仕事のことと、継続しない親密な人間関係について。
子どものころのエピソードがカギになるんだけど、と言われ、記憶や友人たちの証言を伝えると、可能性は高いとのこと。
しかし当面は直面するうつ症状(うつ症状だったのだ!)を何とかするべきなので、そちら方面に作用する投薬からはじめようと。
ADHDが疑われる患者にも積極的に投与されてもいるらしい、サインバルタ(20mg)という薬を1週間分処方されました。
SNRIという分野の薬だそうで、調べてみると2010年に承認されたばかりの比較的新しい、副作用の弱い薬のようです。
これから毎週、土曜は早起きして病院に通うことになりそうです。
規則正しい生活になって望ましい気がする。