不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

フェミニズムの目的

http://d.hatena.ne.jp/o-tsuka/20090629#p1ではイダ派扱いされた狼狽の余り言い放し過ぎたので、id:cmasakに向けて少し補足してみようと思います。
わたしはフェミニズムの目的を「女性がトクをすること(by小倉千加子)」だと信じているので、以下、その理解に基づいて書きます。

というのも、「性差別の撤廃」がフェミニストの共通の問題だって、だれが決めたんだ?という疑問があるから。

すべてのフェミニスト集団が共有する課題として最大公約数として残るものは「女性差別の撤廃」でしかないので、個々のフェミニストの優先課題がどこにあろうと、共通の問題はそこにあるに決まっています。
誰が決めたとかじゃなくて、言葉の定義上そうなる(としか思えない)。違うというならどう違うか説明して欲しい。
というわけで

性差別だけ撤廃すればあとは社会運動にコミットするに足る理由がない、という人って、たぶんほとんどいないじゃないですか
<中略>
抑圧的な経済体系とかからも迷惑被っているわけですよ。

は、ここではまったくどうでもいい話になってしまいます。

そして「女性だから、まずもっとも苦しんでいるのは性差別だろう」というのもおかしな話

その通り。わたしは2009年に日本女性学会のとあるワークショップに集まった人々、についての話しかしていません。
「女性だから」なんて誰も言ってない。

で、フェミニズムが最優先で性差別撤廃に走る、そしてそのために、その架空の目標への突っ走りを「邪魔」するようなやつは「空気読めない」「今は大切なときなのに分かってない」「勉強不足」「団結しようよ」「なんでそんなに批判的なの?」「内部で戦ってる場合じゃないでしょ」などなどと言われてしまう、というのは本当によくないと思うのね。

優先課題がどこにあるかは状況によって異なるが、究極目標が女性差別の撤廃である以上、それを邪魔するような行動があるとすればそれが利敵行為なのは間違いない。
利敵行為は実によくない。