ジルベールは戦後民主主義教育を受けた少女だった
以前、
と書いたことがあります。
http://d.hatena.ne.jp/o-tsuka/20060605#p2
栗本薫の訃報につき、週刊文春に竹宮が寄せたコメントを記録しておきます。
「私たちの世代は戦後の男女平等教育を受けて育ちましたが、現実は違う。それに納得がいかない少女たちは自らの性に強い抑圧があって、そのなかで『風と木の詩』を書いたんです。少年同士なら、性差ではなく性格でどちらが受身になるかを決められる。彼らの緻密な関係を通じて少女の内界を描くことで、『何かが欠けた存在でもいいんだ』と読者を救ったと、河合隼雄先生が言ってくださったんです」