闘い、未だ終わらず
「はやぶさリンク」
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/cat4895752/index.html
2005/12/14/11:20
より、通信途絶中の科学探査機「はやぶさ」プロジェクトマネージャー川口淳一郎氏の力強い発言を引用します。
「しかし、我々としては合理的理由から復旧はできると考えている。たとえ復旧したとしても、満身創痍であって地球帰還は容易ではない。少しでも可能性があるなら、帰還に挑む心づもりだ」
「宇宙開発は過去、マスコミの監視の中、びくびくしながら、確実性の高いプロジェクトを実行してきた。しかし宇宙開発には、リスクを取っても先に進むということも必要なのではないか。
高い塔を建ててそこへのぼってみれば新たな地平が見えるものだ。そのような塔を自ら建てるという意識を鼓舞したという点でははやぶさには意味があると考えている。
現状、NASAもESAもサンプルリターンもおそらくプロポーザルを出せないだろう。少なくともはやぶさレベルまでは成功させなくてはならないから。
だからはやぶさ2があるとすれば、これは日本にしかできないだろう。是非ともやりたい」
「打ち上げ以降、海外からサンプルリターン、イオンエンジンといったプロジェクト提案が次々に出ている。これははやぶさが触発したものか。我々に共同実施の申し込みも来ている。これは、我々を巻き込まないとこわくて出来ないからだ。
だが、私としては他国の計画に参加するのではなく、われわれが主導して次の計画を進めていってもいいのではないかと思う。これはJAXA全体の意見ではなく、私の意見だ」
盲目的な愛国心を煽ることはわたしの流儀に反しますが、この誇り高い技術者たちの矜持には、心から拍手を送りたいと思います。