不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

靖国問題あれこれ

こういう見方もあるようです。首相の靖国神社参拝

中韓が日本を揺さぶる材料だった靖国参拝が、日本が中韓を揺さぶる材料になっているように見える。つまり、靖国カードを日本が取り返したような格好になっている

この日記の書き手は45歳の内科医で人間ドックの専門家。専門領域の文章もなかなか興味深いです。ちなみに鉄オタだそう。
いっぽう、中国ウォッチャー木原啓二さんによる「際立つ米中交流」では

米国の政界には靖国参拝を公然と支持する者などいない。活発化する米中交流の中で日本外交の八方塞がりだけが際立っている。

との指摘も。
こちらは小児科の開業医さんによる首相の靖国参拝

首相の靖国参拝カードは中国にとって政権の死命を制するほどの重みとなり、首相が靖国を参拝すればするほど中国政府が苦境におちいると言う現象が生じてきます。まさに「中国殺すに刃物はいらぬ、首相が靖国行けばよい」の世界になってきている雰囲気があります。

ただし私はこんな北朝鮮風の瀬戸際外交路線は好みません。

いやー、それは考えすぎだと思いますよ。あれはたんなる「男の美学」でしょう。そもそも、今の中国政権が倒れたらさらに反日的な政権が出来上がります。
最後は碩学のまどぎわ通信さんによる「外交音痴な小泉純一郎は杉村太蔵の教師不的確である〜靖国神社参拝とアジア外交の下手さ」

今後ますます米中関係が重要視されると相対的に日本の地位は低下していくだろうし,日本の地位が低下すると,ますます加速度的にアメリカにとっての中国の地位が上がっていく負のスパイラルに突入する危険性がある.日本はかつて同盟国アメリカから「ニクソン・ショック」という手痛い一撃を受けたことを忘れてしまったのだろうか

この文の直前には、ラムズフェルド米国防長官がはじめて中国、韓国、モンゴルを訪れ、日本には(米軍再編協議の決着がつかなかったため)立ち寄らないというasahi.com の記事が引用されています。これはアメリカが米日関係よりも米中関係のほうを向いていることを示す事態ですが、日本ではまったく深刻に考えられていないようですね。憂国的になっちゃうわよ、わたし。