不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

市民←→国家?

リファラトラックバックか)を読んでいたら、上記のパウエル発言の訳について

ここからも都合の良い部分をつまみ食いをして、人質三人の行為を褒め称えているように見せ掛けているが、とんでもない文章の詐術だ。前後の文脈を捉えるのならば”civilian”は「市民」ではなく「国民」と訳すのが適当だろう。そもそも「市民」という言葉は、古代の都市国家投票権を持ち政治に参画するとともに、兵士として共同体の防衛義務を果たす人間を指すのであって、「VS国家」の意味合いを含んだ日本のそれとは決定的に異なる。

と詰る文章を発見。
しかし問題の箇所は"civilian"ではなく(パウエルはこのインタビュー中一度もこの言葉を使用していない)"citizens"と書かれているのです。
"civilian"なら国民の中で軍人ではない者(文民、民間人)という意味合いもありますが、"citizens"は国民よりは市民でしょう。
あと、いつから「市民」が「国家」と対立する意味を含むようになったのでしょうか。特定の思想(アナーキズム)に理解を示しすぎだと思うけれどなぁ。
また、国民だろうと市民だろうと、民主国家の行動を監視するのはその構成員の義務です。
一応、パウエル発言のその部分を引用しておきます。

And so I'm pleased that these Japanese citizens were willing to put themselves at risk for a greater good, for a better purpose.

だから私は、これらの日本市民がより良い善のために、より良い目的のために自らをリスクに晒そうとした事を嬉しく思います。

お、ただいま確認したところ、他にも突っ込んだ人がいて訂正されてました。そうでなくっちゃね。
引用元のほうも差し変わってたけど、単語を変えただけで文章変わらず。言葉が激しいわりには自分に甘いようですね。