不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

『機動戦士ガンダム/覚醒のニュータイプ〜Formula 91』<前篇>

(Rev.2:2017/08/16)

テキサス・コロニーの外縁。

朽ち果てたマゼラン級戦艦からプチ・モビで部品を回収する少女(セシリー)がひとり。

テキサス・コロニー内部。

ハロを連れた、シーブック・アノーを名乗る連邦軍青年将校が、中年男性の住む村を訪ねる。
中年男性は青年に手早く何かを託し、青年はハロの内部にそれを隠す。
そこにクロスボーン・バンガード(C・V)のモビルスーツ(MS)混成部隊が襲撃をかける。
青年はハロに逃走を命令し、単身MSで立ち向かうが衆寡敵せず撃墜され捕虜となる。


C・Vの隊長(鉄仮面)は、中年男性に「アムロの記憶」を内蔵した「ビューティ・メモリー」の在り処を問う。
その鉄仮面に対し、
「俺は、あんたのこと知ってるよ。助けたこともある。この、ニュータイプの面汚しめ!」
と罵った中年男性を、鉄仮面は片腕で高く吊るして殺害する。
そして部下の歩兵隊長アンナマリーに、村民の皆殺しを命じるのだった。
しかし、この村の出身であるザビーネは命令違反を犯す。

C・Vの戦艦内

触手による拷問に耐えるシーブック
鉄仮面の、強化されたニュータイプ能力により、シーブックは記憶を探られ、ハロの存在を知られてしまう。
用済みになったシーブックだが、命令違反を知られることを怖れたザビーネの手引きでMSを奪取、戦艦からの脱走に成功する。
しかし追っ手の攻撃により大破、MSはテキサス・コロニー内で爆散する。

テキサスコロニー内部〜暗礁宙域

幸運にも脱出コックピットに助けられたザビーネだったが、同乗していたシーブックは放り出されて行方不明。
逃走を続けるザビーネは、ジャンク屋の集まる街でハロを連れたセシリーに出会う。
そこにもまたC・VのMS隊が襲来する。
セシリーたちはジャンク屋の片隅に放置されていたウェイブライダー形態のMSZ-006(Ζガンダム)を発見、これに飛び乗って逃走することに成功する。

暗礁宙域〜アフリカ大陸

追撃から逃れたセシリーとザビーネは、C・Vの手の届かぬ地球への逃走を企図する。
しかし、大気圏突入寸前に謎の赤いMSに捕捉される。
戦闘の決着がつかぬまま、赤いMSと共にアフリカ大陸に降下するΖ。
セシリーとザビーネは、赤いMSと支援機の年老いたパイロット達に拘束される。


「キグナン軍曹。懐かしいな。Ζガンダムだ」
 赤いMSのパイロットが呟くと、
「大佐のキュベレイとΖがあれば、C・Vにも立ち向かうことができます」
「軍曹、今のわたしはただの海賊だよ」
「わたしにとっては、永遠に、シャア・アズナブル大佐です」
「シャア? あのネオ・ジオンシャア・アズナブルなの?」と思わず呟くセシリー。
ニュータイプとかって、伝説のエース・パイロットだって?」とザビーネ。
「すべて幻さ」と苦笑する老パイロット。


しかし彼らは、北西アフリカを実効支配する勢力、「青の部隊」に包囲されていた。
装備の放棄を迫る彼らから逃走する一行。

地中海沿岸、ガルダーヤの街。

補給物資を求めて街に到着した一行は、取引のために酒場に向かう。
酒場の主人であるミライ・ヤシマは、セシリーを地下室へと誘った。
そこにはかつて地球を救った「サイコフレーム」(SF)が保管されていた。
SFと共鳴するセシリー。
ミライは
「光は、いつだってそこにあるわ。それはあなたを導いてくれるはずよ」
と語りかけるが、セシリーは
「無理です。わたしにはそんなことは出来ない」
と叫んで共鳴を拒絶し、酒場を飛び出す。
そこに三度襲来するC・V。セシリーはついに鉄仮面の手に落ちる……