『怨念戦隊ルサンチマン』
京都大学アニメーション研究会が1997年に自主製作した特撮映画。8ミリフィルムによる撮影と思われます。
じつは、8ミリフィルムを最後まで使い続けたのは映研ではなくアニ研でした。コマ撮りのできるビデオカメラや、コマ単位の編集が出来る機材は、20世紀中はまだ高価だったからです(自主映画の編集や上映は、90年代半ばにはビデオにシフトしていました)。
5人のモテないオタクたちが、全人類の一般人化を謀るコムーロ大帝率いるパンピー帝国と闘うという内容で、監督は現在プロのアニメ演出家として評価も高い山本寛氏。
東京には
メンズリブ東京おたく部会(1996)
モテない問題研究会(2000)
革命的非モテ同盟(2006)
という黒運動史があるのですが、当然のことながら京都でも同時期に同じような意識が共有されていたわけです。
ひとつ残念だった点がありまして、意味がわからない『ときメモ』ネタがあったのでちょっと検索してみたところ、『愛国戦隊大日本』のパロディだったようです(ここの(注12)参照)。パロディ作品をさらにパロディにすると、内輪受けに陥ってしまうような気がします。