2007-01-16 『キューバ紀行』 読 本書は1966年に岩波新書の一冊として刊行された堀田善衞の紀行文。革命直後の高揚した息吹が感じられ、文章的にもこなれていて読みやすい作品です。決してマルクス主義者ではないがそれを充分に理解した作家の手によるものなので、冷戦崩壊から15年たつ今の目から見てもまったく古びてません。 その証拠というわけではありませんが、1995年に集英社から単行本として再発され、2004年には集英社文庫に入っています。 しかし、カストロはもう駄目かも知れませんね……寂しいです。