不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

六ヶ所村再処理施設で低レベルウラン溶液流出事故

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/0220/nto0220_27.asp

2006年2月20日(月)

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再処理工場でウラン含む廃液漏れ

 日本原燃は二十日、六ケ所再処理工場の低レベル廃棄物処理建屋で、放射性物質のウランを含む廃液約六十八リットルが漏れた、と発表した。外部への影響はなく、近く予定している使用済み核燃料を使った最終的な試運転(アクティブ試験)にも支障はないという。

 廃液漏れがあったのは十七日午後七時三十五分ごろ。低レベル濃縮廃液をためるタンクを収めた小部屋での液漏れを知らせる警報が鳴り、タンク下に設置してある受け皿に廃液が漏れているのを社員が確認した。

 廃液を中和するため、作業員が、普段より多い硝酸を一度にタンクに入れたため、二酸化炭素が急激に発生して廃液の容積が増加し、タンク上部のふたのすき間から液が漏れたという。

青森の地元紙でベタ記事扱いになっていたのですが、ネットにはまったく他の情報無し。原子力資料情報室にすら出ていないようです。
容器いっぱいに入れた溶液に、手作業で薬品を投入する際、規定の量を一度に投入したところ、大量の二酸化炭素が発生して容器の淵から溶液が噴出した模様です。ウェブ版を見ると"作業員の不注意"による事故としか思えませんが、紙面にはちゃんと"原因はマニュアルの不備"であると書かれていました。
結果的にはさしたる被害はなかったようですが、事故の本質は二人の死者を出したJCO臨界事故と同様、極めて杜撰な工程管理によるものであり、ジャーナリズムによる徹底的な追求が待たれます。
六ヶ所再処理工場では試運転(使用済み核燃料を使った最終段階の作動試験)を三月にも開始しようとしており、日本原燃としては何としても深い追求を避けたいところでしょう。
関連して、八戸在住の方のブログ。
http://ameblo.jp/midorinokaze/entry-10001768819.html
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