不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

カウンターテロリズム:ヒットラー、スターリン、東条そしてイスラム・テロリズム

アメリカ保守派は日本国首相の靖国参拝をどう見ているかちょっと調べてみたら、こんな署名記事が。
アメリカの軍事系サイトより7月4日*1付け記事を抄訳。)

なぜヒットラースターリン、サダム、東条が未だに英雄視されており、我々がテロとの戦争をやり抜かねばならないのか。
イラクの戦いは、血生臭い暴君が権力やたとえその命を失ったとしても、そのファンクラブは解散たりしないという事実を再び明らかにした。
ヒットラースターリン、サダム、そして東条は、いずれも何千万人を殺して、10億の人々を脅かす殺戮を引きおこした暴君である。
こんにち、いまだこれらの暴漢を賞賛している多くの人々がいる。
冷戦終了後にはネオナチが、特に東ヨーロッパとロシアに現れ始めた。
東条司令官(第二次世界大戦の間の日本の独裁者)は日本において、決して人気を失っていない。現在も、日本の首相は敬意を表するために東条の墓を詣でる。

以下、イランの聖職者、北朝鮮政府、毛沢東などと東条英機が同列に語られています。
イラクに出兵している日本国の首相は、靖国を参拝しているというだけでネオナチやイスラム過激派と同列にされているというわけで、なんともはや……

どうやってこのような狂気に対処すべきなのか?
歴史の豊富な証言は、狂信者が歯向かってくるのを止めるまで殺し続けるという回答しかないことを示している。
しばらくすれば、狂信者は「死」よりも「幻滅」から支持者を失う。
こうしたイスラム教の狂信と大量殺人ははじめてのことではない。
イスラム世界はこの不快な習慣について自分の嫌疑を晴らす方法を理解しなければならないだろう。
差し当たって、それに最も苦しむのはイスラム教徒である。


西欧、特にヨーロッパでは、イスラム原理主義を西欧帝国主義植民地主義の犠牲者とみなすのが流行である。
これは1930年代のヒットラーと1950年代へのスターリン、そして、まさしく共産主義が崩壊するまでのソビエトを宥めすかそうとしたヨーロッパの試みと、同じものである。
1980年代、ヨーロッパ人は、ソ連を破滅させるためのロナルド・レーガンの努力に憤慨していた。
最新の「犠牲者」はイスラム教テロリストだ。
誤解されているのは、これらの暴漢による残虐行為は本当は過ちではなく、宥和主義者たちに対する真の挑戦であるということだ。
イスラム原理主義者は、我々の無条件降伏と、8世紀への回帰以外のものを望んではいない。
この地域の犠牲者は、ただひとつの別のチャンスのかたち、容易にみつかり、しかし危険なそれを、最後まで見ることをしない。
http://www.strategypage.com/dls/articles2005/20057402541.asp

民主主義も何もあったもんじゃありません。
奴らには何も言っても無駄だ。奴らがうんざりするまで殺し続けろ、という「スターシップ・トルゥーパーズ」的な世界観です。
日本に対しても、ネイティブ・アメリカンに対しても、そういう姿勢だったということでしょうね。
ここまではっきり書かれるといっそ清々しい。
この原稿を書いたジェームズ・ダニガンは、近代的ウォーシミュレーションの発明者とも言われる極めつけのリアリストですが、実は過激なブラックジョーク好きの毒舌家としても知られています。この文章が、彼一流のアメリカ政府に対する嫌味なのか、どうか。

*1:合衆国建国記念日