不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

鉄道事故

JR福知山線の大事故についてですが、「テロではないか」という陰謀論をぶっている人がいるようです。
国鉄時代の「共産党系労組」の悪癖が残っているせいだと仰る方もいました(実際の国鉄労組は社会党系と民社党系でしたが)。
そのうち「中曽根行革による組合つぶしが原因」という意見も出てくるでしょう。
常日頃抱いている意見や偏見を、こうした事件を利用して表明しようというのはさもしい根性だと言わなければなりませんが、事故の原因については、工学や力学の視点だけではなくいろいろな見地から見ていくべきだろうとは思います。
すでにJR西日本前近代的的な労務管理が問題となり始めていますが、事実として以下の情報を掲載します。
サッチャー政権下で民営化された英国国鉄では、1994〜2003年の間に重大事故が多発、経営が破綻し、ふたたび非営利企業となったのだそうです。
http://www.esri.go.jp/jp/tie/kisei_chiiki/t1_2.pdf東京経済大学経済学部 江藤勝氏の手による官製勉強会のレジュメ)
http://www2.kanazawa-it.ac.jp/knl/nagase/comment16.html金沢工業大学機械工学科 永瀬和彦教授の頁)
英国の事情はだいぶ異なりますが、日本にも、国鉄を追われJRに復帰できず老いていった1047名もの鉄道職員たちがいたことは、語り続けられなければなりません。