不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

蘇黒部の『太陽』

以下、掲載誌を購入していないため引用が不正確であることをお断りしてきます。
サンデー毎日」誌に、ベルリン映画祭で上映されたアレクサンドル・ソクーロフ監督の新作『太陽』についての記事が載っていました。イッセー尾形主演で昭和天皇を描いた劇映画です。
映画評論家である松島利行の署名記事なのですが、これが中学生が見てもいない映画を思い込みで貶めたようなひどい代物。
ネットの報道では、無冠に終わったものの、会場では喝采されたと報じられている
http://www.asahi.com/culture/update/0218/002.html?ref=rss
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050218-00000502-yom-soci
にも関わらず、彼は相手にされるわけがないと想像で決めつけています。
記事の終わりには、こんな映画でも配給しようと考えている会社があるらしい、などと、まるで上映を阻止したいかのような書きっぷり。
かつて、緒方拳が三島由紀夫を演じた『MISHIMA』という作品(ポール・シュレーダー監督作品)が、遺族の反対という理由で公開・ビデオ発売が見送られたことがありました。
もちろん、遺族の意向の裏には有形無形の圧力があったはずです*1
トラブルを恐れる日本の製作会社ではまず撮れないテーマですから、何としても上映していただきたいものです。
芸術映画は苦手なのですが、上映されたら必ず見に行くつもりです。

*1:http://blog.goo.ne.jp/framy/e/36e664eaefea54fba84f873da2c8d493によりますと、三島割腹によって恥をかかされた防衛庁長官が、この作品の上映当時の総理大臣だったという笑えないオチが……