続編の宿命
わたしは『機動戦士ガンダムSEED』という作品を(比較的)肯定的に評価しているのですが、この作品の続編である『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』については、今のところネタとしてしか評価できません。
前作を評価していた理由のもっとも大きなものは、蒲団をかぶって戦闘に怯えるフレイ・アルスターのような少女や、同じく無様に頭を抱え、最後には船を降りて行くカズイ・バスカークのような少年を、しっかり描いていたからです。
本作では、登場人物のほぼすべてが、自らの意思で武器を手にとって戦っています。
そして、前作で圧倒的な力を得た再登場人物たちの表情には、死の恐怖すらも感じられません。
時代性に対して無頓着すぎると言う他無く、わたしがこの作品を「子ども騙し」と断ずる由縁です。
でもまぁ、見るんですけどね、やっぱり。