不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

らも昇天

何だかピンときません。もうずいぶん前に死んでしまった人の話を聞くような思いがします。
彼が拘置経験を書いた本を読んでから、1年もたっていないはずなのだけれども、思い返すとあの本自体が、何か幽界から送られてきたような雰囲気を持っていた気がします。
名門高校を落ちこぼれて、酒に溺れて、でもだから賞に拘っていたあたり、好きでした。
安酒を飲みながら、「今夜、全てのバーで」の主人公よりも酷いスコアを叩きだして喜んでいた、学生時分のことを覚えています。
もう文字が書けなくなっていて、口述筆記をされていたみたいですけど、飲めなくなる前に酔っ払って死ねたということに、少しだけ救いを感じます。
文字どおり、酔生夢死の人生を終えた中島さんに、乾杯。