村上春樹は庄司薫の後継者だ
という噴飯ものの説が、世間ではまかり通っているらしい。
冗談ではありません。これは、庄司薫に対するボートクだ……(アナベル・ガトー@"0083stardust memory"の声でお願いします)。
村上春樹の決まり文句は高見から見下ろす老人の「やれやれ」であって、庄司薫のそれは犬小屋から見上げる青年の「あーあ」なのです*1。なのだったらなの!
あ、もう一件思い出した。これは春樹たんを課題に出した母校の助教授(非モテ系)が声を大にして主張していたことですが、彼の小説の主人公は何も悩まず直ぐに異性と同衾します。
(助教授はここで「こんなことでいいんですか!?」とシャウトしましたが、ゼミ生はみな沈黙していました。ちょっと可哀想でした)。
これに対し薫クンは、煩悩に苦しみまくったあげく、結局相手に手を出せません。これも結構、いやかなり大きな差異でしょう。
時代小説の世界では「藤沢周平は山本周五郎の再来」などとする説もあったりするようで、ココで丁寧に批判されてますが、こういう"類似の思考"はほんとーにイヤ!