ハイチその後
現状はクーデターではなくて内戦となっているようです。これは暴動を起した側の支持基盤が武力にしかないことを示しています。
ハイチのアリスティド大統領は、40年近いあいだ独裁を維持したデュバリエ親子の権力基盤であった軍を解体しました。解体された軍の兵士達はそのまま失業したわけで、これがそのまま前政権派の武装組織となったということのようです。
これに対して政権は貧弱な警察軍しか持たず、攻撃に対して有効な防御戦ができずにいるわけです。
ところで昔、日本にも自衛隊の解体を主張する勢力がありました(今もある)。
この中には、武装をしなければ侵略されることもないという美しい理想を本気で信じている人々もいた(いる)わけですが、こうした政策を唱える人々の一部には
■自衛隊解体→失業隊員を人民軍としてオルグ*1→赤色革命へ(共産党)
といった発想や、
■自衛隊解体→ソ連軍進駐→ワルシャワ条約機構*2へ参加(社会党左派の一派)
という妄想があったことは、事実として押さえておかねばなりません。
ちなみに、社民党と非武装中立についてはこの頁
http://homepage2.nifty.com/makezo/diet/unarmed_neutrality.htm
を読めば充分でしょう。