論壇□時評
という連載を、大澤氏が東京新聞夕刊(毎月最終木曜?)でしています。
わたしは『攻殻機動隊S.A.C.』最終話で彼の名前の読み方を知った位のニワカ読者ですし、それどころか著作も新書『逆接の民主主義』を2/3くらい読んだ程度の人間ですが、今日の原稿は素人目に見てもひどい。
資本主義は、その対抗馬であるはずの社会主義をも包摂できるような、中立的な機構だということになる。
資本主義(資本主義自由経済、と言うべき?)の対抗馬は計画経済(同じく共産主義計画経済?)、社会主義はもともとが資本主義の補完物でしょう。
ヴェーバーの研究が含意していることは、資本主義を駆動した力には、極端に西欧的なバイアスがかかっていたということである。
ここから、マックス・ウェーバーの書いたことを基点に語っているようなのですが、ウェーバーってそんなに正しいの? 資本主義ってプロテスタントがないと産まれなかったの??
約40年前に
<中略>
金融資本主義(貨幣自体の商品化)の段階に入ったというのだ。
<中略>
このような高次化した資本主義は、われわれが今日実感しているように、階級的な格差を拡大する。
えええええぇー!
蚊に光線とか『イギリスにおける労働者階級の状態』とかよりもですか!?
『逆接の民主主義』を読みつつあったときも思ったのですが、論理展開の核として機能させているピースの使い方が、あまりに恣意的杉なのではないかと。