不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

ISASにおけるヤマト魂の一例

松本零士や西崎義展たちの努力は、やはり日本の宇宙開発を下支えしているのでした。
以下、宇宙の電池屋ことISAS准教授、曽根理嗣さんの文章を引用。

 僕が幼かった頃、地球はガミラスと戦っていました。人類の存亡をかけて立ち上がる男たち。世界中から集められるエネルギー。モスクワはサヨナラを打ち続けていました。

 それでも送られてくるエネルギー。失敗は許されない。発進のチャンスは一度きり。
「機関長、エネルギーは目一杯充填してくれ。」
艦長の言葉は重い。
エネルギー充填120%。
動力始動。
鹿児島県沖から旅立つ宇宙戦艦ヤマト
「必ず帰るから、真っ赤なスカーフ、きっとその日も迎えておくれ」

 さて、現実の世界で、「君は、生き延びることができるか」。

 「あかり」が上がり、「ひので(当時はまだSOLAR-B)」の打ち上げが迫る中、2006年5月の連休中(だったと思います)に、「はやぶさ」の川口プロジェクトマネージャから連絡をもらいました。
「電源関係者をメーカまで含めて集めて欲しい。」
(後略)

http://www.isas.ac.jp/j/mailmaga/backnumber/2007/back163.shtml

 僕が子供のころ、キャプテンハーロックはマゾーンと戦っていました。永く続く平和の中で堕落した地球は脅威に対して無防備になっていた。ハーロックは海賊となって、アルカディア号を駆り、単艦、マゾーンと戦っていました。

 ハーロックはいつも言っていた。
「俺は決して絶望しない。最後の一人になっても、自分の信じるもののために戦う!」

 そうだ、どんな状況にあっても、信じるものがあるなら諦めてはいけない。
(後略)

http://www.isas.ac.jp/j/mailmaga/backnumber/2007/back171.shtml

 僕が子供のころ、地球はガミラスとの戦いに勝利し、つかの間の平和を取り戻していました。でも、終戦から1年後のある日、彗星帝国が太陽系に進路向けていることが分かりました。壊滅する地球艦隊。最後の希望は「ヤマト」。

 武器が効かない相手に対して、土方艦長が死に際に最後の指示を出しました。

 「内部に潜入して、敵の動力炉を破壊しろ。」

 それでも滅びない彗星帝国。現れる超巨大戦艦。

 満身創痍のヤマトに向かって、大帝ズオーダが高笑いを浴びせます。

「満身傷つき、もはやエネルギーも底を突いた貴様がどうやって戦うというのだ。フアッハッハッハー、フアーハッハッハッハー!」

 ヤマトを信じて新艦長にして最後の艦長「古代進」は艦を発進させる。その姿に宇宙愛を感じた反物質生命体が、ヤマトとともに進む。

さらば宇宙戦艦ヤマト


 バッテリに残された最後のエネルギーを振り絞って小惑星サンプルの入ったカプセルの蓋を閉めた「はやぶさ」は、みんなの愛に支えられて、一路地球を目指しています。
(後略)

http://www.isas.ac.jp/j/mailmaga/backnumber/2008/back184.shtml(近日アップされるはず)
いずれ劣らぬ熱い文章です。おすすめ。