不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

従軍慰安婦問題

id:churchillさんのところに以下のような垂れ込みが送られたそうな。

従軍慰安婦ってのは最近までは当然のようにあると言われていましたけれど実際に調べてみると被害にあった女性の証言は矛盾だらけだわ正確と断定できる資料は残ってないやらで、本当に実在した事件なのかが疑問視されてきたから教科書から削除されたんです。
無茶苦茶ですね。好意的に解釈すれば、この人は従軍慰安婦問題と南京大虐殺30万人説かなんかを混同しているのでしょう。
従軍慰安婦でも"sex slaves of the japanese army" でもいいですが、まず彼女たちは生きてきた人間であって、歴史的「事件」なんかではない。書き手の考え方が図らずも露呈した、とんでもない表現です。
そしてその存在自体を疑っている歴史学者なんて聞いたことがありません。
議論になっているのは軍の命令による強制連行があったか無いか、あとは「従軍慰安婦」という術語の成立過程です。
また、「従軍慰安婦」問題がおおっぴらに語られるようになったのはせいぜい90年代に入ってからであり、80年代の中高生でこの問題のあらましを知っていたのは相当な政治マニアだけのはずです(わたしも単語しか知らなかった)。
それがフェミニストたちの活動や村山内閣の行動を経て、国民全体が反省し得る知見となった、これは偉大な政治的変化です。
churchillさんは
たぶんもう絶対政治的なことは書かないと思います。
なんてことを書いていますが、政治的なことを気楽に書いてみたからこそ世界と知識が広がったわけです。
またいやしくもモノを書く者が、あるテーマについて絶対書かないなどと書いちゃ絶対ダメです。
以上、政治的なこととガンダムについて主に書いているわたしからの意見でした。