不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

「日本はアメリカのグルカ兵」

id:kmiura/20040409にあったお言葉です。
一瞬、気の利いた台詞だなぁと思いましたが、これはちょいとグルカにアンフェアじゃなかろうか。
グルカ兵とはイギリス軍(植民地軍)に組み込まれたネパール人の外人部隊です。
中印の二大国に挟まれた貧乏国のネパールが、今まで独立を守り続けられたのは彼らの功績が大であるといわれています。
勇猛果敢なグルカ族(現地語では「ゴルカ」と発音するらしい)は、かつてはイギリスの侵略軍に痛打を与え、その後一転して英軍インド兵が起こした「セポイの乱」鎮圧に手を貸して大英帝国に恩を売りました。
その後、イギリス軍の傭兵として香港などの植民地に駐留し、両大戦ではイギリス本国を敵の手から守り、二次大戦では大日本帝国軍とも激しく交戦しています。戦後も、イギリス軍の赴くところには必ず彼らの姿があるといいます。
日本はアメリカと戦った後に従属した点は似ていますが、どちらかというとアメリカの背後を守っているわけで、イギリスの前を守るグルカとは位置が反対です。
漫画では吉田秋生の『YASHA』に登場するジャヌーというジャン・レノそっくりなキャラがグルカ族出身です。でも最新作の『イブの眠り』では1コマのみの登場というひどい扱いに……。