不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

「テクノポリス21C」(ちなみに千円でした)

20年越しのリベンジです。
当時のアニメ雑誌でも酷評されていたので、覚悟して見始めましたが、拍子抜けでした。
当時、本格SFロボット刑事ドラマといった売り出し方をしていたはずなのですが、作品内容は「ルパン3世」や後の「未来警察ウラシマン」に近い、コメディの要素が盛り込まれた作品だったのです。
演出の大貫信夫は「ゼンダマン」「オタスケマン」を手がけた人。普通に楽しめました。
シナリオ自体は、新型戦車が想定している中性子爆弾攻撃ですとか、軍事機密と市民の安全を巡る軍と警察の対立といったハードな要素も含まれていて、押井守が撮ればさぞかし憂鬱なフィルムになったと思います。
製作は「ドラゴンプロダクション」というところですが、スタッフを見るとおそらく竜の子プロ系の会社なのでしょう。
スタッフは滅多やたらと豪華。現在の大御所では、
キャラクター設定・天野喜孝
カニック設定・宮武一貫
アクション構成協力(イメージボードか絵コンテの一部か?)・河森正治
当時の有名どころでは、
原案協力・石黒昇(「宇宙戦艦ヤマト」「超時空要塞マクロス」)
脚本・松崎健一星山博之山本優(3人とも「機動戦士ガンダム」)
美術設定・中村光毅(「機動戦士ガンダム」)
といった方々が参加しています。
そしてなんと、音楽は久石譲ですよ!
久石譲が、こういう大野雄二みたいな音楽をつくっていたとは知りませんでした。
また、主題歌「いつか黒船」(作詞: ちあき哲也 作曲: 津田義彦 編曲: 久石譲)は爆笑ものです。