不平文士の節酒日記~ADHD 死闘篇

アルコール使用障害とADHD に立ち向かいつつある技術系会社員のブログ

使用されるせっけんについての多少のこだわり。

わたしはむかし、図書館でアルバイトしていた時期に船瀬俊介の「だからせっけんを使う」を読んで以来、相当に原理主義的な石けん信者です。
筆者の船瀬は「買ってはいけない」で大いに批判されたように、かなり強引な書き方をするアジテーターですが、修辞工作者としての才能は充分に備わっており、アムウェイとは逆の方向に読者を洗脳します。
この本を読むと、おそらく合成洗剤か筆者のどちらかに嫌悪を抱くようになるでしょう。
この本に代表される石けん運動に対しては、他の合成界面活性剤に対して石けんが優れているという科学的な根拠が希薄である、という指摘もありました。
しかしそれらの反論も、わたしの見た限りでは否定のための否定に留まるもので、今のところ運動に大きな打撃を与えるには至っていないように思います。
また、それらの研究の背後には、大手洗剤メーカーの気配が感じられます。
石けん以外の合成洗剤のメーカーも、素材を石油から植物に切り替えたり(これは石油の有効利用という意味があるが、森林破壊につながっている面もある)、リン酸塩のかわりに水軟化剤や分散剤という成分を使用したり、生物分解性を高めたりという努力はしているようです。
また、石けんも素材はほとんどが輸入に頼っているため、地球規模の環境を考えたらむしろ合成洗剤を使うべきだという主張もあるようです。
これらに対してはそれぞれ頷ける点もあるのですが、結局のところ使用感が良いという点が、いまも石けんにこだわっている理由です。
石けんは洗濯、食器洗い、掃除、入浴、洗顔とほぼ万能に使えますし、中性洗剤を使えと指示されているものでも、酸性のリンスで中和すれば使えないことはありません。
ただ、洗髪については、個人差がかなりあるようです。
わたしも、使い始めのひと月は、髪がぎしぎしする感じがして不快でした。
これは、普通の固形石けんを使っていたこともあります。石けんシャンプーを使うと、だいぶラクになりました。
普段使っているのは、パックスの無印か、ナチュロンです。後者は御嬢漫画家・西村しのぶも絶賛する製品で、少々値が張りますが、ポンピング機構が秀逸で少量で泡立つため、かなり長持ちします。
出張で1週間ばかりリンスインシャンプーを使っていたところ、生え際に湿疹が出来て情けない思いをさせられました。もう石けん以外のシャンプーはがまんできない体になってしまったのね!

最近のお気に入りは松山油脂のアミノ酸石けんシャンプー。これは使用後の感覚が素晴らしく、むかーし使っていたLuxのスーパーリッチを連想させる仕上がりです。